「開ける時は、ハサミで切ってしまうから」

麻美子が、陽子に言った。

「できるだけ、きつく縛っていいわよ」

「そうなの?」

「うん。それよりも、生の魚の匂いは、一回

冷蔵庫にこびり付くと、なかなか取れなくな

ってしまうから」

「わかった」

瑠璃子と陽子は、これでもかというぐらいに

ビニール袋の入り口を縛り上げてしまった。