「それじゃ、血抜きをしなきゃね」

「魚の血抜きなんてしたこともないよ」

隆が麻美子に言った。

仕方ないので、麻美子自身が、ギャレーから

出刃包丁を持ってくると、デッキ上でシイラ

の血抜き作業を始めた。

釣った本人の瑠璃子も、麻美子のことを手伝

おうとしていた。

「まず血抜きして、血が抜けたら、部位ごと

に解体して冷蔵庫に入れておきましょう」