「エンジンカット!」

隆は、エンジンを停止して、ラッコは風の力

だけで走り始めていた。

「香代ちゃんって、隆に言われる前に、風が

吹き始めていたこと気づいていたの?」

香代は、麻美子に頷いた。

「私、風が吹き始めたなんて、ぜんぜん気づ

かなかったわよ」

「もう麻美子なんかよりも、香代の方がセー

リングのテクニックわかってきているよ」