日曜日の朝、鈴木香代は横浜マリーナにやっ

て来ていた。

中学、高校とも女子バスケット部だったし、

運動は苦手というわけではないのだが、人見

知りで賑やかな場所で過ごすことが苦手だっ

たため、あまり外に出かけることもなく過ご

してきた彼女だった。

「私って、人と話すのがどうしても苦手だな

ヨットでも始めたら得意になれるかな」

そう思って、横浜市の広報誌に載っていたヨ

ット教室に応募してみたのだった。