麻美子は、フェリー船と無邪気に競争してい

る香代のことを微笑んでみていた。

「ちょっと、ステアリング握らせて」

隆は、香代からステアリングを交代した。

「まだ少し時間あるし、ちょっと寄り道して

いかないか」

そう言うと、隆は、ラッコが浦賀に差しかか

ったところで、左折して浦賀のマリーナに途

中寄港した。

「ここで、お昼ごはんにしよう」