「もう焼いてあるから」

「焼く前のくさやを嗅いでみなよ」

麻美子は、隆に言われて鼻を近づけた。

焼いた後だとそれほどでもないが、まだ焼く

前のくさやを嗅いでみると、なかなか独特な

匂いが魚から出ていた。

「匂うけど、なかなか美味しいわね」

麻美子は、一口食べて言った。

「あそこで、このくさやは作っているんだ」

隆が、麻美子に言った。