それでも、まだヨットの着岸とか離岸には、

不安がある香代だった。

麻美子は、コクピットに座り、香代とヘル

ムを交代した。

麻美子の操船で、ラッコはアクエリアスの真

横にゆっくりと近づいていった。

「陽子、船がお互いに離れないように、ライ

フラインを握っていて」

隆に言われて、陽子や瑠璃子、ほかのクルー

たちは、船のサイドでヨットを支えていた。