「もっと、しっかり真っ直ぐに握らないと」

隆は、雪がラットを握っている間、ずっとラ

ットの下端部分を自分の足で支えて、雪の操

船をサポートしていた。

「ね、瑠璃ちゃん。疲れたから交代してもら

えないかな」

陽子からラットを引き継いで、まだ5分ぐら

いしか経っていないのだが、もうラットを握

っているのが疲れたとかで、雪は早々に瑠璃

子とラットを交代したがっていた。