「良いお湯だった」

他のお客さんはいたが、知り合いは誰もいな

かった女湯の中でお風呂を楽しんで来た陽子

は、香代と一緒にエントランスロビーの待合

室で、風呂上がりの牛乳を飲んでいた隆のと

ころに戻って来た。

「温泉じゃなくて沸かしだったろう」

「うん。でも広くて気持ちいいお風呂だった

よ。女湯は、数人しか入っていなかったし」

陽子は、隆に返事した。