「うちのヨットは失格なんだってさ」

「でも、あのままアクエリアスのことを見捨

てずに、ちゃんと助けてあげられたのだから

良かったじゃないの」

麻美子は、隆に言った。

「アクエリアスは、隆がラッコに乗る前まで

ずっとお世話になっていたヨットでしょう」

麻美子は、クラブレースで最後までゴールで

きなかったことよりも、失格してしまっても

アクエリアスのことを手助けできたことの方

が満足そうだった。