「陽子はすごいな、もう完全にタックのやり

方を覚えてしまっているじゃん」

隆は、麻美子の方を振り向かないようにしな

がら、陽子に言った。

「どうせUターンするなら、最初から言うこ

と聞きなさいよ」

陽子は、麻美子が隆の頭をコツンと小突いて

いるところを見てしまって、思わず苦笑して

しまっていた。

ラッコは、ゴールとは反対方向のアクエリア

スに向けて走り始めた。