雪は、一足先にポンツーンに向かった。

「香織って、ラッコだとよく動くな」

「え」

「アクエリアスだと、ただ乗っているだけな

のに、麻美子にくっついて、舫い出したりし

ているよ」

隆は、香織がラッコのデッキで作業している

のを眺めながら、陽子に言った。

「確かに。動きやすいじゃないの」

「そうなのか」