置かれているベンチに腰掛けて、お喋りして

船が下りてくるのを待つことにした。

「まだ当分かかるよ。あれだけの船が皆、下

りるのだからね」

「でも、来月で本当に卒業なんだね」

「私も、卒業したとしても、ラッコには、乗

りに来るからね」

さっきの香代の話を聞いていた瑠璃子が、隆

に念を押していた。

「だから卒業しても、普通に乗れるけどね」