「俺、一言も香代に乗ったらだめなんて言っ

てないけどね」

「例えよ、例えって言っているでしょう」

麻美子は、香代のことを背後から抱きかかえ

ながら、隆に言った。

「今日って、私もラッコに乗って出航しても

良いんだよね?」

「ああ、もちろん。だって、中村さんは用事

があって、マリーナには来れないし、アクエ

リアスは出さないんだから、ラッコに乗るし