タックしたことで、ちょうど良い角度で、上

のブイまで一直線に進めていた。

「追い抜いちゃったね」

風が左にふれたことによって、レース艇はか

なり角度を落とされてしまい、その間に、ク

ルージング艇の先頭を走っていたアクエリア

スが、上のブイを最初に周っていた。

「先頭じゃないか!今のうちにもっと先に進

んでしまおう!」

キャビン入り口中央に腰掛けている司令塔の