船首にいたアクエリアスのクルーが岸壁と結

ばれていた舫いロープを回収し、アクエリア

スの船体は完全に岸壁から離れた。

「じゃ、出航しましょうか」

アクエリアスが館山の漁港を出港した。

その後に続いて、ラッコも出港していた。

「香織ちゃんも大変だ。よその船のオーナー

からも大声で指示されちゃって」

「え、そうなの?」

「あんたのことよ」