でも、洋ちゃんのように都外、近隣の他県か

ら通っている生徒もそれなりにはいた。

「おはよう、松田」

洋ちゃんは、遅刻ぎりぎりに登校してきた松

田に挨拶した。

「おはよう」

松田は、欠伸しながら洋ちゃんに答えた。

松田の家は、埼玉県の川越だ。そこから毎

日、電車に乗って渋谷まで通っていた。

「眠そうじゃん」