お母さんは、後でお父さんが会社から帰って

きてから一緒に食べるので、今は食事してい

なかった。

「そうそう、健ちゃんなんだけどさ」

「ええ」

ようやく、お母さんが勉強の話を忘れてくれ

て、俺の話を聞いてもらえると思って、洋ち

ゃんは安心して話を再開した。

「彼なんだけどさ、ヨットに本当は乗りたく

ないんじゃないかな」