「あのさ、もしかして、健ちゃんってさ」

洋ちゃんは、野菜を切っているお母さんの横

顔を覗きこんだ。

「いや、ヨット教室の帰りにさ、横浜駅で有

隣堂に寄りたいっていうから、俺も一緒に行

ったんだ」

「そうなの」

「そしたらさ、やっぱ健ちゃんって優等生な

んだなって思ったんだ」

洋ちゃんは、感嘆な声を上げた。