片桐一郎には、今年6年生になる息子が1人

いた。

「俺だけじゃなく、息子がヨットを楽しめる

環境も作ってやりたいな」

いつも自分だけが、日曜日になるとヨットへ

乗りに、横浜マリーナに来てしまうのではな

く、息子にもヨットに親しんで楽しんでもら

えるようになったら良いのにと考えていた。

そのために、わざわざやりたくもない横浜マ

リーナの理事にも立候補したのだった。